断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

とげ抜き

豚まんを蒸したときに、蒸籠の「ささくれ」が、右手薬指の先の爪の際にチクリと刺さった感覚があった。

さして気にしないで食事をしたあともチクチクと痛いので、ははぁ、これはとげ抜きをしないといけないと思って、毛抜きを探す。

10年くらい前までは何故か「逆さ睫毛」が時々目に入って不快な思いをたびたびしてきたので、日本で精度の良い毛抜きを買い備えていたのだけれど、気がつけばそんな事もなくなって、毛抜きも何処にあるのか暫く探した。

旅行用の洗面具をまとめる小さなバッグに、毛抜きをひとつ見つけたので、それでとげ抜きを試みる。むろん老眼なので、ハズキルーペをかける。棘は見える。しかし毛抜きの先の噛み合わせが甘くて棘がなかなか掴めない。しかも利き手ではない左手で抜こうとするから上手くいかない。

家人がコンタクトレンズを着けて登場して、容赦なくグイグイと棘の周りを押して棘を押し出す作戦に出たところ、ようやく抜けた。

あんな小さな棘でも痛覚を刺激するのだから、指先というのは大したものだと思う。

長い話を短くすると、刺抜きのような偶にしか使わない道具は大事だという事。異国で暮らしているなら尚更簡単には手に入らないので尚更だ。

とここまで書いて、ではアメリカ人はどうやって刺抜きをしているのだろうと疑問に思った。調べると。まぁ毛抜きというかピンセットみたいな道具があり、やはりそれで抜くようだ。ちょっと精度の良いやつをひとつ買っておこうかと思った。場所を取るわけでなし。

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豚まんは美味かった。蒸したてが美味い。生地はベーキングパウダーとイーストで二段階で膨らませるので失敗が無いし、餡も混ぜるだけで事前調理が要らないので、思ったよりも簡単に出来る。餡も豚だけではなくて、エビチリ風だとか、残り物のカレーを入れても良いだろう。

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