断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

家のこと2つ、網戸とOutlet

 

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     網戸のマスキングテープ(右上)

うーちは最上階(つっても6階)の角部屋だからか、カラスめが、朝に夕に、何故か網戸につかまる。座って眺めていると、奴ら、横っ飛びにガシッと掴るのね。もう躊躇無く。もしかして日当たりの良いところに、虫なんかが体温上げるために張り付いていて、それを食べに来るんだろうか。秋口なんかにはトヨタプリウスにソックリ似てるカメムシさんなどが2,3匹、確実に張り付いてますからね。

そんで、窓際に座ってるワタクシと目が合うと、カラスめ「えっ?中の人?」て顔したりして面白い。からかってやろうと両手の人差し指を頭に立てて、「ゲキオコ激怒プンプン丸だよっ!」と言ってみたりするけども、通じてるかどうか定かでは無いですね。わっ、面倒くせぇデムパ(電波)と目が合っちゃったなぁ、みたいな素振りを見せて、目をそらしたりはしますね。

でまぁ、その網戸なんですが、カラスのあの爪で、容赦無しにガシッとやられるもんだから、気が付くと穴が空いてたりするわけですよ。面倒なのでマスキングテープを貼って穴を塞いでいたけど、さいきんはヤバイ種類のも居るらしい蚊の季節を前に、さてどうしたものかと思案してたわけです。網戸を枠ごと買い換えなきゃいけないのかナァと。しかし築50年くらいの古い建物なので、今更そんな昔の規格の網戸なんぞ売ってないだろうし、これは大型ホームセンターみたいなところでオーダーメイドになるなら、お幾らドル万円かかるんだろうかと。それで上手いこと新調できたとしてもまたカラスに穴を空けられたら業腹だよなぁ、などと思ってたところ、ナイスなタイミングで、この建物の管理会社かたメールが届いて、なんでも3ブロック先の古くからやってる個人経営のネジ1本から芝刈り機まで売ってるような、Harware Storeに網戸ごと持って行くと、あーはいはいって、張り替えてくれるとの情報を得たので、なるほど、その手があったのか。と思わず膝を打ちましたね。気をつけて通風疑惑でない右ひざのほうね。

なんというか、鍋をもって豆腐を買いに行くような、コミュニティーがコミュニティーとして機能している気分になり、嬉しかったのでありますね。ここは白人の老人ばっかりが住んでる古い町なんでありますが。や、だからこそなんですかね。こういう便利さというのは、多少のお値段高めでも、キープしておきたい安心の代金と思えば安いもんではないかな、とおもうわけです。

翻って、地震や災害などでコミュニティー丸ごと崩壊してしまうというのは、こういうものも失われていくんだろうなぁ、と、さいきんの日本を見てると思うわけです。おまけに少子化で地方都市なんぞはそうでなくてもシャッター街多いですもんね。

や、網戸だった。

蚊が出てくるまでにはまだ少しあるけど、どっこらしょっと2枚外して持っていくかな。お幾らドル万円かしら。1枚25ドル2枚で50ドルでは安すぎるかな。見当も付かん。

 

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                          (米国標準型120V 3穴Outlet)

うーちはそういうわけで古い建物で、構造はガッシリ、間取りは広めなんじゃないかなとおもうんですが、それは気に入ってるんだけど、半年前くらいにダイニングにある2つのOutlet、日本で言うところのコンセントの調子が悪くなり、電気が来たり来なかったりしてたともったら、先日ついにダメになり、使えなくなってしまったのですよ。人に聞くと、うーんブレーカーじゃなければ、そのカバーの中の線のネジ止めが緩んでいるんじゃないのーって話だったので、当該2つのOutletパカッと開けて見たけれど、ワタクシこういうの分からんちんなので、皆目分からず、まー他のOutletから延長コードを引いて用を足してたわけです。酔って扇風機のコードを引っ掛けたりして危険なんですけどもね。

けども、職場のビルディングエンジニアに、こんなんで、古い建物は困ったチャンだよねー、いつか直そうと思ってるんだけどねぇ、むははははっ、などと、雑談ぽく話を振ったら、や、それ火事になるど、断線して火花バチバチ、ナンバーワンの火災原因だぞ今すぐ直せ、と、真顔を通り超えて赤鬼のような顔(白人はコーフンするとわりと赤鬼っぽい顔になりがち)で言うので、わっ、そりゃヤバイな、良いelectritician誰か紹介してチョンマゲ、とワタクシが言うや否やゴッツイ携帯電話を取り出して馴染みのチョメチョメ・エレクトリックに電話しだしたから話が早かった。工賃ひとり150ドル博士と、80ドル助手みたいなのでセットで2人で、2時間ミニマムで来るというではないですか。まー2時間ミニマムというのを除けば工賃は相場万円かもしれないなーなどど思いつつ、ううむ、しかし500ドル万円?と一瞬ひるんでいるところに赤鬼(本名:トム)、「おどれは火事と500ドルどっちが安い?か計算要るんか?」と畳み掛けるので、ノーチョイスですやね。じゃ明日の朝7時に来れますかね?って、頼んだわけです。

あ、余談ながら、朝7時てのは、こっちの工事関係の人等では普通です。大概朝6時から午後2時くらいが普通の仕事時間です。ユニオンの取り決めみたいなのがあるんでしょう。彼等としては渋滞も避けられるし、頼むほうとしても仕事に行く前に用事が済むから極めて合理的だなと思いますけどね。

 

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(しかしオランダせんべいは酒のアテにもなるし素晴らしいですね。東北以外ではサッパリらしいですが。これは土産用に買ってアメリカまで持って来たものの、余ったので自宅で消費してるぶんであります。可愛らしいオランダちゃん。)

 

で、やってきましたよ博士と助手が。朝7時キッカリに。素晴らしい。ホントにアメリカなのか、ここは?

さて、これが口コミと言いますか人脈の威力というやつなんでしょう。信用第一。ワタクシの職場のビルディングエンジニアといえば、大手ビルメンテナンス会社のベテランなので、あちこちの工事業者、電気工事や塗装、配管や空調など、窓やドア、などなど、界隈のあらゆる業者のマナージャークラスを知ってるわけです。下手な仕事をする業者とは付き合わないので、彼が紹介してくれる業者はどれも仕事が間違いないだろうな、という信用はしてましたし、だからこそ、誰か知らないか、と聞いたわけですが。怪しげな業者は来よう筈がないわけですが。

さて博士と助手、ものの10分で問題を発見、ワタクシがああでもないこうでもないと診てたのとは別の、離れたところにあるOutletの中の配線の問題を見つけて、ササッと修理して、ぜんぶで20分で終了。やーそこは思いつかなかったなぁ。博士と助手、颯爽と帰っていきました。素晴らしい。思わずコーヒーご馳走しちゃったですよ。

あーいま気づいたけど、2時間分とは言わずとも、何か小仕事頼めば良かったなぁ。Outlet増設とかさ。後のフェスティヴァルだけどm。

 

こういう家関係の簡単な修繕なんかは、(車もそうだけど)何処かで習う機会が無いかなぁ、と、ずっと考えております。そのへんのコミュニティー・カレッジで教えてそうですけどね。けど一般の家庭ではやはり親や親戚にひとりくらいはこういう器用な人が居て、いろいろやってくれたりするもんじゃないのかなーなどと思ったり。アメリカなんかだと、父ちゃんが頑張る印象ですよね。肉を焼くのとDIYは、男の仕事だぜーみたいな。ウチだと弟が器用なので、こういうの全部出来るだろうな、と思いましたです。椎名誠の「犬の系譜」に出てくる、母方の叔父さんみたいな存在ですね。えらい遠くに住んでるので頼みようが無いのが残念どえす。