断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

薄い白ワインが飲みたい

4年ちかく前にポルトガルに旅行した時、地物のワインが1本2€とか冗談みたいに安かった。キッチン付きのアパートメントホテルに滞在していたので、外食しない日は昼と夜にスーパーで適当に食材を買って来て料理して、ビールを飲んだ後にワインを家人と1本開けてまだ飲み足りないくらいだった。

赤も白も軽くて美味しい、食事によく合うワインばかりだった。白はやや甘いかな。

微発泡性のアルコール度数の低めの白などは、昼食時の食堂で、労働者のオッサンがイワシの焼いたのなんかの食事と共にゴクグク飲んでるのを真似して頼んだら薄くて、こりゃ水代わりだなと思ったのだった。

なんというか、薄いのだ。シャバシャバしている。

聞けばスペインでもそういう傾向らしく、やー分かる。美味いメシにゴクゴク飲んじゃうワイン。

他方、あの辺のフランスとかイタリーでは、ワインが調子に乗って、ワイン様のようにお高く幅を利かせている感がある。うっかり何本も飲めないような値段がついてたりして。

それはそれで、その界隈の人々が納得しているのならば良いのではないかと思うけれど、そういう土地では何故かビールがショボいという共通点がある。寒い土地だからだろうか。フランスかイタリーの美味いビールって有る?ポルトガルではビールも美味いのだった。生ビールのことを「インペリアール」という。最初に覚えたポルトガル語だ。いや最初に覚えたポルトガル語は「パン」だなたぶん。日本語としてだけど。

それはさておき。

いやイタリーも南部は夏は暑いだろうし、けど全体にして貧しいからだろうか、イタリーの美味いビールなんて聞いたことがない。ビールってのは結構真面目に作らないといけないシロモノで、きっとイタリー人の気質に合っていないんじゃなかろうか。知らんけど。

ともあれ、フランスのワインもイタリーのワインも安価で薄くてシャバシャバで、ちょいとした昼メシどきに2人で一本開けちゃうようなワインを寡聞にして知らない。

またポルトガルかスペインに旅行して、薄い白ワインをゴクゴク飲みたいものだ。

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写真はリスボンの街角。