断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

人生はカラオケ説

いきなり何を言う。

長い話を短くすると、好きなことで生きるのも、なかなか大変かもしれないけれど、好きではないけれど、そんなに頑張らなくていい事で食べていくのもシアワセかもしれないという話し。

カラオケじゃ無くても、気に入った誰かの歌を歌うとする。夜中にYoutubeで見つけたりして。これが往々にして「キー」が合わずに苦しかったりする。好きなのに歌うのが苦しい。好きな歌ほど上手く歌いたいものだし。そして歌う気が失せてゆく。

メジャーなところで例えると、わたくしはスピッツやサザンオールスターズ(桑田佳祐)などの歌が好きだけれど、歌うとなると高いところの声が出ない。歌の上手な人や訓練を積んだ人など個人差があるだろうけれど、好きな歌が、自分が心地よく歌えるキーである組み合わせというのは案外少ないのではないかと思う。

自分で自分に合う歌を書ける人や、好きな歌が上手く歌えるひとも少数居るわけで、それは幸せなことだろう。

他方、さほど好きでもない曲のキーが自分に合って、うまく歌えてしまったりする。極私的に例えるならば、松田聖子(の1オクターブ下げ)はイケる。内山田洋とクールファイブもイケる。さいたまんぞうもイケる。松任谷由実もかなりイケる。でまぁなんだか気分良く歌っているうちに、ちょっと少し好きになったりして。人間そんなものなのかも知れない。

というわけで、『人生はカラオケ』なのかもしれない。

好きなことならば知識もあるし、自ずと目標が高くなりがちだ。自分の限界が見えてしまって苦しむかもしれない。作家や芸術家が自分を追い込んでしまって病んでしまうのは大概これだ。

いま私は好きな事を仕事にしているわけではない。けれど、さして労力を使わずに出来る仕事をして収入を得ている。好きなことや趣味は、余裕残しの時間と体力とお金でやればいい。それはそれで幸せな事だ。とちょっと思ったりしている。

とはいえ、若くて元気なうちは好きなことも何も分からなかったりするもので、なんでもやってみれば良いとも思うし、それで自分の好き嫌いや得手不得手が分かるものだ。歳いくとうっすら分かってきた気がする。

フォローしている投資家の人が言ってた。『勝てるところで勝負するのだ。』と。まさに。

 

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