断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

抗生物質を酒で飲む

きのう背中にいらっしゃる少なくても20年選手のバディの粉瘤の相談に外科医に行った。少なくても20年選手というのは、私が渡米するときに受けた保険の効かないクソ高い健康診断の時に指摘されたのを覚えているからで、あれは1999年だ。3万円とか払った。西武新宿のあたりの確か聖母病院とかいったはずだ。注射も3本くらいブスブスと打たれたし、当時はHIV陽性だとアメリカは入国拒否なんかをしていたとか色々思い出す。アメリカめ。奴らはたぶんグルだ。その病院の医者が言うには「脂肪腫」だったけれど、やっぱり粉瘤だった。粉瘤バディ様はその時には既に私の背中に居た。20年選手となればまーまー長い人生それなりに折り合ってきたわけで、アメリカ暮らしの戦友と言ってもいい存在なのだけれど、さいきんの食道癌の手術を前後に何故か活性化、化膿と破裂を繰り返すようになってしまって、不快だし痛いやらシャツは汚れてしまうやらで辛抱堪らんようになってしまったので、これは引退勧告、取るの一手であろうと思ったのである。栄養状態であるとか身体の抵抗力とか常在菌の云々とか、まーその辺のバランスの問題なのでしょう。手術入院中は、毎日驚くほどの点滴と注射を打たれたわけで、アレは本当にヤバかったと思う。死ななかったけど、すっかり体質が変わってしまった感じさえある。案の定退院してからの自宅療養中は、皮膚感覚が繊細になってあちこちが痛いし痒いしデキモノは出来るし、毛生え薬を頭にふりかければボコボコと湿疹が出るし、全くもって生命力の弱ったヲッさんの体だった。キッチンに10分立ってると息切れがして参ったものだった。ヲッさんはしかし幸運にも回復した。昨日みたいに惣菜を仕込んで洗濯をしてから医者に出かけて買い物をして帰って家中掃除機をかけても元気だというくらいに回復した。酒も飲んだ。これはええで。と思いたい。

それはさておき。

粉瘤を外科医に診てもらうと、ああー化膿としてるので、抗生物質を1週間飲んで、化膿が収まってから局部麻酔で切除しましょうという事になった。1日3回飲めと言われて処方箋を貰った。薬代は3ドル70セント。なんだか安い気がする。でこれを月曜の昼過ぎから飲んでいる。8時間ごとに飲めと書いてあるので、出来る限り従う。従うときのう再開したばかりの晩酌の時間にかかる。ので仕方がないから酒で抗生物質を飲む。酒で飲んじゃダメとは書いていない。からたぶんオッケーだろう。薬を酒で飲んではいけないなどというのは常識じゃないか。という話はアメリカでは通用しない。と思いたい。酒で飲んじゃダメって書いてなかったから訴える。あり得る話しだ。です。プールの臭いがした。

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