断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

西へ北へ

今日はかかりつけの内科医のところへ。西へ14マイル。primary care physician というか、保険によってはこの医者に最初にかかって専門医へ紹介してもらうという手順が要る。わたくしの保険はそうではないのだけれど、手術前のチェックを受けろと外科医に言われたので、やってきた。何をするのかと思ったら、心電図と触診とあとは血液検査。ここひと月半くらいで10パウンド(4キロ)近くも体重が増えていた。薄薄分かってはいたけれど。運動不足に加えて、パンとかピザとか焼いてムシャムシャ食べてるからだ。体重は減らすなと言われているし、どうせ術後暫くは食べられないのだから、好きに食べることにしていた結果だ。ドンマイだ。

昼に手早くソーメンを手繰って、午後は歯医者へ。州境の河を越えて北へ16マイル。家人が昨日、歯が欠けたというので、歯医者に電話したらタイミング良く今日診て貰えるというので車に乗せてきた。歯医者でもソーシャルディスタンスみたいに椅子がひっくり返されており、距離を置いて座るようになっている。親子連れのガキ、もといお子様がギャンギャン走り回るのであまり意味がないなとは思うけれど。

帰り、久しぶりにむかし暮らしていた隣の州のずいぶん変わってしまった街並みを流す。開発がすごい勢いで進んでいる。人口が増えていく都市郊外というのはこういうものか。日本食料品店店兼持ち帰り寿司店で、海苔と刺身を買って帰宅。白米を炊いて酢飯にして、晩は手巻き寿司にした。マグロ、ハマチの刺身が5切れで、それぞれ$13。イクラが30gほどで$16。高いよなぁと思うけれど、この辺りではこれが相場だ。女将が言うにはハマチは鹿児島産とのこと。脂がのってて美味かった。マグロはビンチョウだろう。まぁそれはそれで、さっぱりとしていて、うまかった。昔母親が魚の加工場で働いていて、貰ってくる中落ちがこのビンチョウマグロのものだった。お金を出して買うものではなかった…いやいや一切れ幾らとか考えない。考えない。

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ついでに買ってしまった一平ちゃん焼きそば(日本製)が$3、カップヌードルカレー味(米国産)が$1.95。この辺の日本食料品店で買うとそんなものだ。夜勤のお供に食べてしまう51歳。いちばん好きなインスタント焼きそばは断然日清UFOなのだけれど、米国ではご禁制の品らしく、手に入らない。豚肉とか牛肉とか、たとえエキス分でも輸入禁止という理不尽なのだ。保護貿易がエグいのは実はアメリカ。

血液検査の結果が早くもアップロードされていた。抗癌剤&放射線で、一時期基準値以下まで下がっていた白血球も回復していて、所見問題なしとのことで、外科医にデータを送ったとの由。肝機能も腎機能も正常。ついでに調べてもらった尿酸値もHA1cも基準値以内でひと安心。1ヶ月やそこらの暴飲暴食では異常値までは出ないようだ。

あとは明日、外科医とのビデオ面談をすれば6/10の手術入院を待つだけとなる。

明後日は12週間ぶりの床屋。夏だし短くさっぱりしたい。