断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

医者から電話が来る

食道癌の治療も、4月の半ばに抗がん剤と放射線を終えて、6月上旬に予定されている手術までの8週間の休み中で、何もすることがない。

体調はすこぶる良い。手術をしてしまったら、しばらくは胃ろうだろうし、食事が出来るようになったところで、食道と胃の一部を切除したあとでは、主に量的にはもう今のようには飲み食い出来なくなるだろう。少しずつ、一日6回とか食事するらしい。そうか。餃子にビールにラーメンなんて一気に食えなくなるのか。ちと寂しいけれど、まぁ、命には代えられない。いや液体はわりとイケるとも聞いた。知らんけど。

さて今日の夕飯は、すこし肌寒いから豆乳鍋でもするか。

とボンヤリと食事のことを考えていたら、手術を予定している病院の看護師から電話が来た。術前の抗癌剤&放射線治療を終えた後4週間くらいで、患部のPETスキャンを行って、問題が無ければ予定通り手術するという内容で、PETスキャンのオーダーを出しておくので、来週くらいに行ってこいということであった。やるのか。予定通り…

コロナの影響で、医療機関も不急の手術は延期されていると聞いていたし、私の手術も延期かしら?と思っていたところだったので、予定通りと聞いたときは少し慌てた。慌てたけれど、癌は進行性の疾患であるし、手術を前提に抗癌剤と放射線を受け終わってもいるわけで、その効果が最大なうちに、予定通り手術を行う、というのは理に適ってはいる。PETスキャンをうけて、予想外の患部の広がりや転移が確認されなければ、6月の2週目から末に手術となる。前回確認されなかった転移があったらどうなるのだろう。と思ったけれど、まぁ、その時はその時だ。

当地にはゴールデンウイークというものがないので、世間様は平常運転だ。けれどもSaty Home Orderが出たままなので、学校は休みだし道は空いているしで、毎日が休日のようではある。

わたくしとて、週に3日くらいは仕事に行ったり、残りは家にいて、時々食料品の買い物に出るのと散歩くらいしか出歩かない。ということで5月は好きなものを飲み食いする強化月間ということにして、好きなものを食べて、時々酒まで飲んでいる。しかし、暫く禁酒したあとに酒を飲むと、経験則が通用せず、毒素の分解代謝が上手くいかず、先日は大した量を飲んでいないのに、二日酔いになってしまった。そしてもう毎日酒を飲む気もしなくなった。休みの日なんかに、美味いものを食べながらゆっくり飲むのが良いかなと思った。それが良いだろう。

散歩しながらハタと思いつき、この先上手いこと70歳くらいまで生き永らえたとして、ことし52歳だから、52÷70=0.742 人生の7割4分をすでに消化しているという計算になる。スマホのバッテリー表示でいえば、充電の残り26%というわけで、黄色く表示されている様相だ。スマホなら充電するところだけれど、人の命は充電できない。現実を受け入れるのみだ。今さら文句はない。

 

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 品薄になる前にたまたま買ってあったホットケーキミックス。ときどき朝食に焼く。