断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

Chemotherapy Class

「抗癌剤治療教室」とでも訳しますか。

今週から始まる放射線&抗癌剤治療を前に、受講してこいと医者に言われた。というか有無を言わさず登録されたので、仕事を半日休んで行って来た。

どさっと渡された冊子とコピーの束に書いてあることを、パワーポイントのスライドで全く同じことを看護師がひたすら喋る。

抗癌剤の効果や副作用と対処の仕方、これからの生活で注意すること、相談の連絡先や食事のヒント、吐き気止めやカツラの案内etc.

どれも自分で調べが付く内容であるし、冊子にそのまま書いてあり、読めば分かる。

それなのに、コロナウイルス騒ぎも始まったこの時分に、わざわざ日時を指定して癌患者とその家族を集めて同じことを聞かせる意味が分からない。

向かい側に座っているご老人などは体調がすぐれないのか、ぐったりとしている。糖尿病の持病があるとか付き添いの人が言っていた。

紙に書いてあるものをただ読むだけのひとは日本の国会でもよく見かけるけれどもそれはさておき。

日時場所を指定して人を集めずとも、YouTubeあたりにビデオを置いて、ホレ見ときよし、で済む話ではないか。

いや、字が読めない人も居るかもしれないし、耳で聞かないと分からないという学習の壁がある人が居るかもしれないけれど、せめて希望者だけの参加にするべきだと思う。

「はい。ワシら医療機関は、これだけ仔細に説明して遺漏なく情報提供しました質問にはすべて答えたし連絡先も情報源も全て案内しましたよう。」という事なのだろう。あとで訴えられでもした時に不利にならないように。

案の定「はいクラスを受講しました資料は全て読みました理解しました。」という紙にサインさせられて回収された。

実にわかりやすい国だなアメリカは。

f:id:dv6:20200310231642j:image