免許証の更新
今朝は4°Cと寒さが緩んだので、免許の更新に出かけた。
免許センターみたいな場所は、それほど遠くない場所に複数あるけれど、郊外のショッピングモールに入ってるような大きな箱は、歩いたら負け、みたいなアメリカ人が、みんな車で乗りつけるので常に激混みしていて、2時間待ちなどがある。
というわけで散歩も兼ねて、地下鉄に乗って、駐車場も無い街中の小さな箱に来る。
直前のWebサイトの情報では、8人待ち35分と読み通り。
…と思いきや、中に入ってみると、この8人待ちというのは、受付を済ませてからの人数で、その受付に辿り着くまでに20人くらいが列を作って並んでいた。
列の進み具合を見ると、その受付まで30分待ち見当か。
うぬれ、と騙し討ちにあった気分だけれど、まぁ都合1時間と少しで、役所的な仕事が済むならば許容範囲だろう。
ジェームズ・ブラウンにちょっと似ている、受け付けのヲババは、ぶっきら棒で無表情。
およそ人間味のないアメリカ人らしからぬ無表情な対応。
いいんだ良いんですよ、役所のヲババにそういうのは期待していない。
間違いなく事務処理してくれれば文句はない。
あんじょう頼んまっせ。
それよりも気になるのは、私の後ろでずるずると鼻を啜り、ゲホゲホと咳をするヲッさんだ。
口元を覆うなど一切しない。
スーパースプレッダーぢゃないか。
今季、アメリカでのインフルエンザの感染者が2200万人、死者が1万人を超えると報道されてるけれど、さもありなんだ。
アメリカという国は、町中にこういう野蛮人がうろうろしているのだ。
早く家に帰りたい。
サイモンとガーファンクルSimon & Garfunkel/早く家へ帰りたいHomeward Bound (1966年)
と、耐えて並んでいると、受付のジェームズ・ブラウン似ヲババが、私の3人後ろくらいに並んでいる、軍服姿の黒人の青年を呼ぶ。
シュッとした好青年だ。
ああ、これは「軍人さん優遇」ってやつかな。
(アジア人差別かも黒人同士の融通かもどれでもないかも知れないけど。)
軍人さん優遇は、アメリカあるあるだ。
大学のadmission(入試ではないけど入学者選抜プロセス)や、就職でも素敵な下駄を履くことが普通にある。
命懸けで国の為に戦ってくれている軍人さんだから。
それはさておき。
私の番になり、ジェームズ・ブラウン似は、目も合わせずに、極めて事務的な口調で質問してくる。
それでいいです。
間違わないでくれたらいいですお願いします。
無事に書類の精査をパスして番号札をもらって待つ。
だいたい35分待って、ようやく呼ばれて視力検査をうける。
うっかり運転用の眼鏡を忘れたけれど、普段使いの眼鏡でなんとかパスする。
献体(ドナー)希望するか、選挙人登録に変更はあるかなどを聞かれて、写真を撮られて代金$42(Real ID Fee $10+免許証代金年間$4 × 8年分$32)を払ってサインをして、手持ちの免許証に「VOID」と穴を開けられ返されておしまい。
1ヶ月有効と書かれた紙切れ一枚が仮の免許証で、新しい免許証は、7日から10日で郵送されるとの由。
半日仕事になったけれど、あと8年間、免許の更新が無いのはよい。
次回の更新はオンラインで出来るはずなので、もうリタイヤして日本に帰るまで、免許センターに出向かなくてよいだろう。
帰宅して念入りに手を洗い、イソジンでうがいをする。
人混みは疲れる。