断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

PET/CT Scan をうける

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生命線が枝分かれしている。ということはどうでもいいんだけど。

ようやく医者、というかLabテストの日となった。今朝も-6℃と寒い。絶食を言い渡されて食事を摂れないので、体温が上がらず寒い。

駐車場探しのグリグルからようやく施設に着くと、本人確認やら保険の確認やら問診やらひと通りの儀式が済んで、リストバンドが巻かれる。

PET/CTスキャンというのは、『「陽電子放射断層撮影」という意味で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略』だそうで。

www.pet-net.jp

要するにあれだ、放射性のブドウ糖みたいなのを注射して、癌細胞は身体の他の細胞よりも活発でブドウ糖を多く消費するという性質を利用して、その放射性ブドウ糖が何処にどの程度集まってるかを全身スキャンして、癌の広がりや深度や転移を診るという検査だ。アメリカではある種の癌には標準的な検査らしく、普通の医療保険ならカバーする。(はず。) 日本でも最近取り入れている医療機関も多く、保険3割負担で3万円くらいだという。

最初に血糖値を測られる。97。まーそんなもんでしょう。昨日まる1日糖質を一切口にしていないわけだし。次いで何だか厳つい容器に保管された液体を注射される。ははぁ、これが放射性ブドウ糖みたいなやつってわけですね。そしてこれが全身に行き渡るまで、90分ほど安静にしたあと、CTスキャンにかけられるという段取りのようだ。スキャン自体の所要は20分程度と聞く。やることはないのでスマホをいじる。あーそれから小さい子供は放射能の影響を受けやすいので、半日くらい近づけるなという注意もあった。そうかおれは放射性人間か。愉快だな。

と、時間が来て呼ばれる。ポケットに何も入ってなければ、服を着たまま靴を履いたまま、台の上に上がって、バンザイのポーズをさせられる。筒のようなスキャンの機械に出たり入ったり。15分くらいだろうか。うとうとしていて時間の感覚があまりなかった。ips細胞の山中教授が、お金がなくて研究を断念しますという記者会見をしている夢を見た。よくわからないうちにはい終わり、水分を十分に取って、放射性物質の排出を促すように。とだけ言われて帰宅。9時半チェックインで、12時前にリリースされた。

えらく空腹だったので、帰宅するなり、先日焼いた惣菜パンをムシャムシャと食べながらインスタントラーメンを作って食べた。温まった。

 

365cooking.com

サッポロ一番はアメリカでも安価(5個パックで$5ほど)で売ってるので有難い。↑のサイトは高いナ。

腹も膨れてウトウトしてると、別の消化器専門医、年末に内視鏡検査をして、さいしょに食道の腫瘍を癌と診断をつけた医者のオフィスから電話があり、検査をするから来週来いと言う。えらい手回しが早い気がするけれど、まー断る理由もないので来週行くことにする。また絶食かい!職場に連絡して病欠を取る連絡をする。何の検査だったかな。たぶんUltrasound---超音波のやつで詳細を診るんだろう。いきなり手術は無いだろうし。まぁいいや。賽は投げられた。というか、診察から治療への流れに乗った。あとは医者と己の身体と相談しながら生きていくだけの話になった。

職場は人繰りの都合で、きょうは宿直当番とあいなる。うちは人手不足なのだ。誰でも出来る簡単なお仕事なのです。夜食に食べようと思った先日焼いたクリームパンを、職場の人にあげる。口に合うといいけど。生あくびと頭痛がして、ちょっと調子が悪い。あー朝ずっと寒気がしてたので、風邪でもひいてしまったかもしれない。バファリンでも持ってくれよかった。くも膜下出血とか、脳の疾患でなきゃいいけど、などという思いが少し頭を過ぎる。歳をとると何があってもおかしくないからな〜…とボンヤリ思っていると、伊集院静氏のくも膜下出血のニュース。少し驚いた。

頭痛も生あくびも幸いすこしして落ち着いたので夕食。チャイニーズフードの出前をとる。オレンジチキンとフライドライス。鳥の唐揚げに甘辛ソースにオレンジの皮を入れて風味付けしたもの。たまに食べたくなる味。フライドライスは、うす味でこれによく合う。安かろう悪かろうというわけでもなくて、最近はUber Eatsなんかもあるし、こういう出前業界は競争が激しいらしく、配達は早いし、味もそこそこ良い。ただし安くはない。配達料にチップを入れると$25くらいはする。おまけにもうひとつライスを頼んでおけば、2食分はあるボリュウムだけど。

寒さは緩む予報で、なんだかもう冬が無いみたいだ。