宇宙日記

宇宙にはぜんぶある。(消防署のほうから来ました。)

上を向いてアルコール (勝手に読後感想文)

f:id:dv6:20180326144135j:image

読了。

どうしても読みたくて、日本のAmazonにオーダー。DHLの航空便で3日で届きましたね。送料1000円くらいだったかな。2018年3月現在では、電子書籍化はされてない模様。

 

20年間「断酒中」という作者の「アルコホーリック」体験ですね。面白いエピソードを織り交ぜて、軽妙に書かれてはいるのだけれど、内容はわりと重いです。10年前にもこういう本を書かないかというオファーがあったけど、その時は向き合いたくなくて断った、と書かれているあたり、ギクリとしました。

アルコホーリック、またはアルコール依存症、あるいはアル中は、大酒飲みだけががなるものでもなく、持って生まれた体質や性格、それから生活環境によって、少量の飲酒習慣でもなりうるんですね。抜け出すにはアルコールのか関わらない仕事や生活や人間関係、つまり環境の再構築が不可欠だと。アルコールに限らず、薬物依存などにも通じる知見だと思いました。

私は大学のbehavioral scienceのクラスで、alcoholismの分厚い教科書を斜めに読んだり、ペーパーを書かなきゃいけなかったんでAA(Alcohol Anonymous)ミーティングに消極的に参加したことがあるのですが、アルコホーリック本人の実際の体験を、日本語で分かりやすく読めたのは興味深かったです。私が参加(見学)したアメリカのAAのミーティングは、なにぶん「神のもとに…」とか全員で復誦したりして、今ひとつピンと来なかったものですから。

アルコール依存症が「治癒」するものではなく、「坂道で転がってる玉を止めてるだけ」で、いつでもスリップ(また依存症に逆戻りしてしまうこと)しうる、今日1日、明日1日禁酒しているだけの状態で継続している、というくだりも、薬物で数回の逮捕歴がある某有名タレントさんも言ってますよね。

 

全ての酒飲み(とその周りの人々)必読です。酒好きとしては、うまく酒と付き合えればそれに越したことはないと思うんですが、どうもそんなにうまい話は少ないんじゃないかな、と思うようになりました。

あ、私はシラフの時に読みましたよ。