テンガロン・ハット、「旅行者気分(仮)」、島とうがらし。
島とうがらし。那覇の国際通り「琉球醤油屋」さんで購入。
国際通りを歩いていると、何やら趣のある店が目にとまりましてですね。味見させてもらうと、ほほぅ、これは確かに沖縄っぽい。旅行者のテンションで買ってしまったわけですよ。
ですが。
冷静になって考えると、700円って、それなりの値段だ。
寒い寒いアメリカに帰ってきて冷静に眺めると、さてこの高級七味唐辛子を何に使うか考え込んでしまう。鍋料理やうどんや蕎麦には、普通の七味唐辛子があるわけで、この「島七味」はどうにも「ソーキそば」や「ラフテー」なんぞにパパパッとふりかけるイメージと味しか思い浮かばない、ということにハタと気付くのである。で、未開封。
東京の街中で、テンガロンハットを被ってスーツケースを持った、見るからに旅行帰りのアニキを見かけることが時々あった。あのカウボーイが被るやつね。アニキ、旅行者気分なのである。アメリカ西部か南西部あたりに旅行して、そこの気候と雰囲気とそのほかモロモロの旅行者気分で、見事にキマって、きっと買っちゃったのである。
こんなやつ。
わかる。おっさんは、よぉく分かりますとも。わかるんだけど、それ何処かのプロゴルファーぢゃないんだし、それ普段使いで被って歩かれしまへんでっしゃろ?でっしゃろ?日本で。
こういう現象に何か名前を付けて静かに恥ずかしがったりしてみたいものなんだけども、いい名前が思い浮かばないので「旅行者気分(仮)」とまぁ名付けることにしました。異論は認めます。
思い起こせば若い頃から同じようなことやってますけどね。
タイでナムプラーや、インスタントラーメンを買って来るとか、バリ島の強烈な匂いのお香とか。
どうも、普段の生活とかけ離れた環境に旅行して、現地の気分で買い物すると、日常に戻った時の違和感が大きいわけで。
逆に、寒い寒い北海の波しぶきを被ったあとに飲んだアイリッシュ・ウイスキーなどは、爾来すっかり好きになってしまったものは、やはり気候などの日常が何処かしら似てる場合が殆どですね。
さて島とうがらし七味。
夏になったら何か沖縄っぽい料理を拵えて、そいつに振り掛けるんだろうな、と思っております。ぼろぼろジューシーフーチバ入りなど。あれ散々飲んだあとに、苦くて美味いんですよねぇ。