日本滞在記その1
日本へ3週間ほど滞在してました。休暇で。
2年ぶり。
食いしん坊なので、食べ物の話に的を絞ると、食べたかったものの半分も食べられませんでしたよ。様々な理由で。
結論から言うと、誰かと行動しちゃだめですね。犀の角のように唯1人歩まないと。
おっさんになって、嗜好の変化もあれば、懐具合の変化もあるわけですよ。
その昔は、吉野家の牛丼、懐かしくてNYまで食べに行こうかと何度か思ったモンです。実際NYはマンハッタンに行く機会があれば、必ず食してました。
がしかし、おっさんですので、いまはそれほど食べたいと思いませんですね。牛丼。
でまー帰国するなり空港まで親切に迎えに来てくれた弟がですよ、夜9時過ぎる(老いた両親は寝る時間ですわ)ので、空港近くの安ホテルにでも泊まって、ゆっくり湯に浸かって、独り飲み屋なで心ゆくまで、あれこれシバキたい、とわりと真剣に算段していたわけですが、いいから遠慮するな、の一言で、消し飛ぶわけですよ。
(この「遠慮するな」は殆どの場合において有り難迷惑なんですけどね。わたしゃ遠慮しない性質なんで。そしてこの「遠慮するな」は、田舎実家の親特に母親をはじめ、親戚連中の押し付けとなって、滞在中の私を逐一煩わせます。たとえば「腹が減っただろう?」と母親がコンビニから買って来る「からあげ君」とか。)
で、帰国初日の夜9時半過ぎ、目出度く牛丼屋に連行されるわけですよ。空港から直で。街道沿いの、うすら寒い吉野家に。「大盛りつゆだくだくで。」って弟が注文するわけですけれども、私は牛丼別に食べたくないのでグッタリして、ウスラ寒い吉野家で、つめたいビールとつめたいキムチを食らい、あんまり寒いんで、粉っぽいぬるい(これは昔から変わらないですね)豚汁みたいなのを啜ったって話ですよ。
帰国日程を正直に伝えたのが失敗だったわけで、今後は「遠慮するな」攻撃を避けるためにも、いろいろ秘密に独りで行動しようと、帰国初日に心に誓いましたですね。